準々決勝以降は全てリスボンでの開催となった欧州チャンピオンズリーグ
現在ベスト8に出揃っているのは
・アトレティコマドリード
・アタランタ
・パリサンジェルマン
・ライプツィヒ
の4チーム
まだレアル・マドリードやマンチェスターシティなどの強豪が2ndレグを戦っていないとはいえ、アトレティコマドリードのリヴァプール撃破やアタランタの躍進など、波乱多き大会となっています。
そこでこの記事では、ズバリ2020チャンピオンズリーグの優勝クラブを予想したいと思います。
それは…
ズバリ「アトレティコ・マドリード」!!
それは何故なのか?じっくり解説していきましょう。
徹底的に引いて守る守備的スタイル
アトレティコマドリードの強さはなんといっても「守備力」があります。
準々決勝で絶対王者リヴァプールを破った際の、徹底的に引いて守った戦術は見事でした。
その守備戦術の要となるがこの選手
そう。アトレティコが誇る絶対的守護神ヤン・オブラク
アリソン(リヴァプール)やエデルソン(マンC)といったような正確なキックが売りの現代的なゴールキーパーとは違い、ゴール前に張り付いて絶対ゴールを破らせない系のゴールキーパーです。
ある意味その前時代的なプレースタイルがアトレティコの守備的戦術に見事にマッチしています。
しかも、その安定感が半端じゃありません。
先日、通算100試合目のクリーンシート(無失点)を達成したオブラクですが、通算試合出場数はなんと188試合。これはリーガ史上最速の達成です。
出場した試合の55%近くの試合で無失点で守り抜くとはこれほど頼もしいキーパーはいません。
オブラクがいなければ徹底的に引いて守ったとしても、ロングシュートを狙われて簡単に得点を許してしまうでしょう。
徹底的に引いて守るがなぜ強い?
ヤン・オブラクを中心にして展開される守備的戦術。
何故これがチャンピオンズリーグで通用すると私は考えているのでしょうか?
それは、新型コロナウイルスよって一発勝負の大会となったことです。
例年のチャンピオンズリーグであれば、準決勝まではホーム&アウェイの2試合での合計スコアによって勝敗を決めていました。
しかし、今年はコロナウイルスによって試合日程の確保が難しくなったために、準々決勝以降はリスボンでの1試合勝負となったのです。
私はこれがアトレティコマドリードにとても良い影響を及ぼすと考えています。
120分を耐え切ればPK戦
まずチャンピオンズリーグはリーグ戦とは違い引き分けがありません。
そのため90分で決着が着かなければ30分の延長戦、それでも着かなければPK戦となります。
今までのように2試合210分間(90+90+30)も耐え切る必要がないのです。
また、アトレティコは他の強豪クラブに比べて、攻撃力に乏しい分、固い守備力があります。
そのため、リーグ戦では敗戦数は少ないですが、ゴールを決め切れずに0−0でスコアレスドローで勝ち切れないのは、もはや日常茶飯事です。
しかし、チャンピオンズリーグでは違います。引き分けで終わってもPKで勝てばいいのです。
そして、そのPK戦には世界一の守護神ヤン・オブラクがいます。
これは勝ちましたね。
懸念材料は?
本当にそんなに上手くいくのでしょうか?
そんな訳ありませんね。サッカーはそんな単純なスポーツではありません。
懸念材料はいくつかありますが、今回は私が特に懸念している2つを紹介しましょう。
懸念材料① 頼れるストライカーの不在
まず1つ目。頼れるストライカーがいないということです。
いくら守備が固いといっても、得点をとらなければならない場面は必ず出てくるはずです。
そんな試合状況で昨年までのエース、アントワーヌ・グリーズマンのような頼れるエースストライカーが見当たりません。
アルバロ・モラタ、ジエゴ・コスタと素晴らしい選手がいるのですが、CLで勝ち進むとなると少し物足りない感があります。
しかし、希望が無いわけではありません。
それがアトレティコの若きエース候補「ジョアン・フェリックス」の存在。
グリーズマンと入れ替わりで移籍金153億円でアトレティコにやってきた金の卵です。
加入1年目の今シーズンはなかなか彼本来のプレーを見せることができていませんが、再開後の試合では2ゴールを決めるなど少しずつではありますが、彼の存在感は増しています。
準々決勝以降の会場はジョアン・フェリックスの祖国ポルトガルです。
彼の才能が地元で一気に花開く瞬間を見てみたいものです。
懸念材料② ヤン・オブラクのPKストップ
上でも述べたようにアトレティコがCLを勝ち進むにはPK戦は避けて通れないでしょう。
そこで私が懸念しているのがヤン・オブラクのPKストップです。
実はオブラク、PK戦だけに関して言えばあまり良いイメージがありません。
4年前のCL決勝レアル・マドリードとの試合ではPK戦に進みましたが、5本全て簡単に見切られたように決められてしまいました。
PK戦は稀にしかないため、オブラクはPK戦が苦手と断言することは出来ませんが、少し不安ではあります。
しかし、セービングと反応能力は世界一だと私は思っているので、杞憂であって欲しいです。
まとめ
以上、アトレティコ・マドリードのCL優勝への展望を書かせていただきました。
キーとなる選手は2人
ヤン・オブラク
ジョアン・フェリックス
です
この2人が躍動をすれば、きっとアトレティコ悲願の初優勝となるでしょう。
(もちろん他にも素晴らしい選手はたくさんいます。)