日本時間6月1日(土)28時から、いよいよCL(チャンピオンズリーグ 2019)の決勝戦「トッテナム vs. リヴァプール」がスペインのワンダメトロポリターノで行われます。
その前に、これまでの試合を振り返るために、わたくしケンチーが独断と偏見で選ぶ「チャンピオンズリーグ2019名試合ベスト5」を発表したいと思います。
第5位 アトレティコ・マドリード vs. ユベントス (ラウンド16)
チャンピオンズリーグ 2019名勝負、第5位は「アトレティコ vs. ユベントス 」
アトレティコ・マドリードは、5年前と3年前にCLの決勝戦に進みましたが、どちらもC.ロナウドのいるレアル・マドリードに敗れ、準優勝という結果に終わってしまいました。
しかし、悲願のCL制覇を目指すアトレティコにビックチャンスが訪れます。
アトレティコがホームスタジアムにしている「ワンダメトロポリターノ」が今年のCL決勝の舞台になるというのです。
ホームスタジアムでの優勝に向けて、移籍の噂のあったエースのグリーズマンが残留したり、ルマルやロドリなどの大型補強を行ったり、初のCL制覇に向けて着実に準備を進めてきました。
もう優勝するしかありません。
そして迎えたC.ロナウドのいるユベントスとのラウンド16。
ファーストレグでは、C.ロナウドを完璧に封じ2-0で勝利を収めることができました。
そしてセカンドレグ。
ベスト8に進むために3点が必要だったユベントスがアトレティコに襲い掛かります。
なんとC.ロナウドがハットトリックを決め、逆転突破を決めてしまいました。
夢を打ち砕かれたアトレティコ。
打ち砕いたのはやはり、天敵C.ロナウドでした。
第4位 パリ・サンジェルマン vs. マンチェスター・ユナイテッド (ラウンド16)
チャンピオンズリーグ 2019名勝負、第4位は「パリサンジェルマン vs. マンチェスター・ユナイテッド」
ホームで迎えたファーストレグを0-2で落としてしまったマンチェスター・ユナイテッド。
過去のCLでは、ホームでのファーストレグを2点差以上で負けて、セカンドレグで逆転し次のステージに進むチームは存在しませんでした。
しかしこのときのマンチェスター・ユナイテッドは、パリ・サンジェルマンという超強豪を相手に逆転し、見事ベスト8に進出し、歴史に名を残したのです。
この試合で決めたマンチェスター・ユナイテッドの3ゴールはどれも相手のDFを崩した、といったようなゴールではなく、試合を通してパリサンジェルマンが圧倒していました。
それでもパリ・サンジェルマンは1-3で破れ、逆転突破を許してしまいました。
サッカーの怖さ・面白さを強く感じる一戦です。
第3位 レアル・マドリード vs. アヤックス (ラウンド16)
チャンピオンズリーグ 2019名勝負、第3位は「レアル・マドリード vs. アヤックス」
王者陥落。そんな試合でした。
スペインのレアル・マドリードは、昨年までのCLを3連覇しており、誰の目から見ても絶対王者でした。
ファーストレグではアウェイのレアルが1-2で勝利し、レアルホームで行われるセカンドレグでオランダの伏兵アヤックスが逆転するのは不可能に見えました。
しかし、アヤックスはいい意味で期待を裏切ります。
なんと1-4でアヤックスが勝利を収めてしまうのです。
2試合合計で5-3。4連覇を狙う王者をオランダの伏兵が叩きのめすのです。
セカンドレグの試合終盤には、スタジアムに駆けつけたレアルサポーターのほとんどが帰ってしまっているのが印象的です。
第2位 リヴァプール vs. バルセロナ (準決勝)
チャンピオンズリーグ 2019名勝負、第2位は「リヴァプール vs. バルセロナ」
神の子メッシによる無慈悲な活躍により、ホーム・カンプノウでのファーストレグを3-0で勝利したバルセロナ。
それとは対照的に、攻撃の要であるサラー、フィルミーノを怪我で欠き、セカンドレグではメッシに得点を許さず、主力がいない攻撃陣で4点以上とることが決勝進出の条件であるリヴァプール。
決勝に進むのは誰もがバルセロナであると思っていたでしょう。
しかし、リヴァプールのホーム「アンフィールド」で奇跡は起きました。
なんと4-0(2試合合計4-3)でリヴァプールが逆転勝利を収めたのです。
「アンフィールドの奇跡」と呼ばれるこの一戦は世界に衝撃を与えました。
相手の意表をつく4点目のゴールは必見です。
第1位 マンチェスター・シティ vs. トッテナム (準々決勝)
チャンピオンズリーグ 2019名勝負、堂々の第1位は「マンチェスター・シティ vs. トッテナム」
イングランドのチーム同士の対戦になったこの一戦。
お互いの意地とプライドをかけた試合となりました。
トッテナムホームでのファーストレグは、トッテナムが1-0で勝利を収めました。
しかし、相手はプレミアリーグ覇者のマンチェスター・シティ。
しかも、セカンドレグはシティのホームです。
そう簡単に勝てる相手ではなく、1点差などすぐにひっくり返される点差です。
そして迎えたセカンドレグ。
前半4分にシティのスターリングが同点ゴールを決めます。
そのあとすぐの前半7分。
今度はトッテナムのソンフンミンが負けじとゴールを奪い返します。
その後もシティが3点、トッテナムが2点を決め、2試合合計スコアが4-4となり、アウェイゴール差でトッテナム優位という状況になり、そのまま後半アディショナルタイムに突入。
トッテナムがシティの猛攻を耐え切ったようにみえました。
しかし、ここで逆転できるのがプレミア王者のマンチェスター・シティ。
なんと土壇場で、シティのスターリングが起死回生のゴールを決めたのです。
これで5-4でシティが優位に立ちます。
シティの選手、監督、スタジアムいっぱいのサポーターは大いに盛り上がります。
それとは対照的に、トッテナムの選手達は、全員うなだれています。
シティの逆転勝利。
と誰もが思いました。
ここでドラマがおきます。
今年から導入されたVARが無情にも、このプレーをオフサイドと判定し、ゴールが取り消されたのです。
ここで力尽きたマンチェスター・シティ。
ひとつの判定が、歴史を大きく変えた瞬間でした。
個人的には、この最高峰の戦いの中で、アジア人選手である韓国代表ソンフンミンが活躍していることがとても嬉しいです。
いずれ日本人選手がCL決勝の舞台で活躍する姿を見たいですね。