生卵とゆで卵の見分け方【おもしろい流体力学】

2019年6月8日(土)

こんにちは。ケンチーです。

あなたは卵料理を作る際に、冷蔵庫にあった卵を使おうと思い、割ってみたらゆで卵だった、という経験はありませんか?

誰もがこんな経験があると思いますが、流体力学の知識があれば、割らなくても生卵とゆで卵を見分けることができます。

そこで今回の記事では、「おもしろい流体力学」シリーズの第二弾として「生卵とゆで卵の見分け方」を紹介していきたいと思います。

生卵とゆで卵の見分け方

実は生卵とゆで卵は簡単に見分けることができます。

まず正体不明の卵を回転させてみましょう。

回転させたら指で一瞬だけ回転を止めます。

そしてすぐに手を離してみてください。

すると、また回りだしてしまう卵と止まったままの卵の2パターンの挙動がみられます。

どちらが生卵で、どちらがゆで卵なのでしょうか?

流体力学を用いて解明していきたいと思います。

ゆで卵の場合

ゆで卵は、殻と白身、黄身のすべてが固体です。

そのため、ゆで卵の外側も内側もすべて固体で、1つの石のように考えることができます。

石を同じように回転させ、手で一瞬動きを止めて、手を離すと、石はまた動き出すでしょうか?

もちろん、石を止めた瞬間に石の持つ運動エネルギーは0になるため、再び外力を働かせない限り、石が動き出すことはありません。

よって止まったままの卵が、ゆで卵であると考えられます。

生卵の場合

では再び動き出すのが生卵なのでしょうか?

生卵を回転させた場合を考えてみましょう。

生卵の場合は、殻は固体ですが、中の白身と黄身は液体であると考えることができます。

その生卵を回転させると、まず固体部分が回転をしようとし、その動きに引っ張られて液体部分も回転を始めます。(このように生卵は少し回転しにくいため、ここですでにゆで卵との判別ができます。)

そして、一瞬指で卵を押さえつけます。

すると固体部分の運動は止まりますが、液体部分は固体部分と完全に運動を共にしているわけではないので、中心近くの液体部分は回転を続けています。

すぐに指を離します。

すると液体部分の回転運動が少しずつ外側に広がっていき、ついには卵をゆっくりと回転させてしまいます。

こうして、再び動き出した卵が生卵であることが分かりました。

まとめ

いかがでしたか?

このように流体力学の知識をつかえば、長年主婦を悩ませてきた「生卵・ゆで卵問題」を簡単に解決してしまいます。

しかしながら、流体力学の知識は実生活には使うことがないと思っている人が大半だと思います。

空気や水などの流体はあらゆる身近なところで我々の生活に関わっており、流体力学の知識なしでは、私たちの生活は成り立ちません。

そんな流体力学に少しでも興味を持っていただければ嬉しいです。